こんにちは、塾長の木原です。
5月も終わり、学校行事も大きな変化もない安定した時期かと思います。
『中間テストが終わり学期末テストまで1か月もあるから』と心がゆるむ時期でもあるでしょう。
今日は、そんな時期に振り返りたい、モチベーション向上について考えてみたいと思います。

◉小さな成功体験を積み重ねる
前進しているという感覚がモチベーションに大きく左右されます。
自立的に工夫を繰り返すことで、自信や学習につながり、積み重ねによって大きな目標に到達できるのです。
ハーバードビジネススクールの研究では、「小さな報酬」がモチベーションにつながるとも結論づけています。
https://www.dhbr.net/articles/-/4437

小さな成功体験が、さらに行動につながり、成果が出るため、結果として、モチベーションが上昇という正のスパイラルです。
例えば、テニスをやっている人であれば、「バックハンドのストロークをする」
ギターに興じる人であれば「Fコードをきれいに弾けるようにする」といった、自分でもクリアできそうな目標が大切です。
コーヒーのスタンプを10個集めると1杯無料という実験がありました。
片方の被験者グループ(Aグループ)には、合計10個のスタンプの枠があるカードで、スタンプが無い状態からスタートしてもらい、
もう片方のグループ(Bグループ)では、合計12個のスタンプの枠があるカードで、スタンプが2個既に押された状態からスタートしてもらいました。
数値的には、どちらも10個集めないといけません。
しかし、結果は面白いことに、Bグループのほうが、スタンプを集める傾向が高かったのです。

既に押されていることで、もっと集めよう、自然と集めやすい、という感覚になったのでしょう。

つまり前進しているという感覚が、人間の行動を促進する一つの事例と証明される事例です。

では、具体的にどうすればよいのでしょうか?
1週間単位で目標を立てることが一つです。
私たちは、概して1週間で1サイクルの生活習慣であるため、1週間ごとに目標を立てるのがよいでしょう。
そして記録することを忘れないでください。
学習アプリやノートに、目標の進ちょくを記録し、失敗したら学習し、成功したら次週に活かすようにしましょう。
特に、失敗をアウトプットすることで、自然と不安や焦りが消えていく副作用もあります。

◉大きな目標はむしろ逆効果
小さな成功体験の積み重ねがモチベーション向上の大きな要因と言いましたが、
実はここに、皆さんが陥りがちなモチベーション低下の罠があるのです。
つまり、小さな失敗の連続は、モチベーションを大きく低下させるのです。
特に大きな目標を立てると、モチベーション低下の罠に陥りやすくなります。
大きな目標とは、自分の経験に紐づかない先の見えない無茶な目標のことです。
勉強習慣のない子どもが、『夏休みに毎日2時間以上勉強する』『5教科を毎日勉強する』といった形です。

皆さんにも、大きな目標を立てたことで、挫折した経験があるのではないでしょうか。
そして、大きな目標を到達できず、
「自分は勉強ができないんだ…。」「どうせやってもすぐ3日坊主になってしまう…。」
と、小さな失敗につながり、自己嫌悪に陥り、さらに行動に移せない負のスパイラルに陥るのです。

ここで勘違いをしていただきたくないですが、これは大きな目標が悪いのではなく、
大きな目標を立てることで、結果として小さな失敗を繰り返すことが、モチベーション低下につながっているのです。

「まずは行動を起こすことが、モチベーションアップにつながる」といった自己啓発の手法もありますが、

科学的には、
何も考えずに行動をすることで→小さな失敗を回避でき
→結果として小さな成功となり→モチベーションが自然と向上する というプロセスが正しいのでしょう。

5月病になり、学校生活も落ち着いてきたこの時期。
モチベーションを向上させるためにも、1週間単位で目標を立てて、小さな成功体験をしてみてはいかがでしょうか。

当学習塾では、常時、自習無料開放しておりますので、日々の小さな成功体験(学校ワークや自学ノート、予習復習、受験対策テキスト)の場に、どんどん活用してください。

2019/05/30