こんにちは、塾長の木原です。
大きなイベント公立高校入試二日目も終わりました。
新しい出発に際し、入学前の親子のコミュニケーションを考える(後編)をお届けいたします。

前回は、年度替わりのこの時期だからこそしたい「対話」の大切さや「会話」と「対話」との違いについて取り上げました。
今回は、「対話」について、気を付けるポイントなど、もっと掘り下げてみましょう。
「対話」を行う際に、参考となる考え方の一つに、「サーバント・リーダーシップ」という考え方があります。

「サーバント (servent)」とは、「仕える」「奉仕する」という意味合いで、ビジネスにおけるメンバー(部下)に対し、奉仕・支援を通じて組織を動かすという考え方です。
従来は、リーダーはメンバーに対し、指示・命令を与え、思うように動かすといったやり方が伝統的でした。

一方、「サーバント・リーダーシップ」は信念を持ちながら、メンバーの話に耳を傾けて、熱心に聞くことで信頼を得て、メンバーのやり方を後押しします。
そして、メンバーの成長を支援するのです。

ビジネスの世界では、2000年以降の大企業における不祥事が続き、倫理観や精神性が見直されるようになりました。また、テクノロジーの発達、グローバル化によって、変化の度
合いが大きくなっています。このような背景から、組織の在り方として、それを支えるリーダーシップに求められる形も変化が求められ、より現場に近いメンバーを後押しする「
サーバント・リーダーシップ」が重視されるようになりました。

教科書的な説明はさておき、ここではリーダーを親御さんに、メンバーをお子さんに置き換えて考えてみましょう。

では、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
1 .マインド
マインドとしては、お子さんの話をしっかり聞いて(傾聴)、相手の立場になって受け入れること(共感)、そして落ち着いた雰囲気で(癒し)、納得をしながら、違うと思うことは提示すること(納得)が大切です。

2 .お子さんへの接し方
一方的に命令するのではなく、一歩引いた立場から、相手の利益となるように接します(執事役)。何より、お子さん自身が主体的に成長できるよう(成長への関与)に、環境づくりに配慮します(コミュニティ構築)。

3 .視座の高さ
リーダーは将来を見据えた長期的な視野で接します。
つまり、目先の受験や進学だけでなく、将来どうなりたいかといった先見性をもって接します(先見力)。そして、将来への道のりをいくつかのパターンで整理し、道筋を描き(概念化)、お子さんが迷いそうなときは、道筋への気づきを与えます(気づき)。

これらの特性が考えられますが、すべてを発揮するのは難しいでしょう。
無理にすべて習
得しようとせず、念頭に置くぐらいが良いと思います。
例えば、「今日は学校でどんなことがあったの?」と会話をスタートし、お子さんの回答に対して、その時はどんな気持ちだったか推し量って、「それは大変だったね、楽しかっ
ただろうね。」と共感から始めてみてください。