こんにちは、塾長の木原です。

三連休はいかがお過ごしでしょうか。
全国的に強烈な寒波が到来し、勉強するのも億劫な天気でしたね。
当塾は3日間自習開放していましたところ、若干名の塾生が3日連続して勉強に来てくれました。素晴らしい意志と行動力です。

学校や家は寒くて勉強できないから、ゆっくりと休暇…したい気持ちは分かりますが、
天気を理由に待ってはくれません。

「〇〇高校・大学に合格する!」「今より点数を〇点アップする!」
といった崇高な目標はだれでも掲げ、勉強する理由も自分自身も分かってはいますが、
目の前には沢山の誘惑や天気のような障害など、外的要因が妨げます。

さて、外的要因に左右されてしまう時にはどうすればよいのでしょうか。

ビジネスの世界では、従業員のモチベーションを客観的に分析した理論の一つに、
フレデリック・ハーズバーグというアメリカの心理学者が提唱した「動機づけ―衛生理論」という有名な理論があります。

職務満足度を「動機付け要因」と「衛生要因」に切り分けて考えることで、従業員のモチベーションを適切に管理できるというものです。
ここでは従業員を生徒の皆さん(子どもたち自身)に置き換えて考えてみましょう。

まず、「動機付け要因」とは、仕事(勉強)に対して、満足を高め、モチベーションを引き出すものです。
皆さんも目にしたことがあるかもしれません。(むしろ耳タコかもしれません。)

・〇〇高校・大学に合格する
・今より点数を〇点アップする
・英検や漢検に合格する
・今まで解けなかった難題をクリアできた

続いて「衛生要因」です。
「衛生要因」とは、仕事(勉強)に対して、これを満たさないと不満をもたらすものであり、以下のようなものがあります。

・室内が寒すぎ/暑すぎる
・周りが静寂すぎ/騒がしすぎる
・机や椅子が小さくてスペースが狭い
・筆記用具が使いにくい
・一方的に勉強しろと言われる
・学校の勉強スピードが早すぎる/遅すぎる

ここで注意していただきたいことは、
満足な(「動機付け要因」が満たされている)状態と、不満ではない(「衛生要因」が満たされている)状態とはイコールではないということです。

やる気を引き出すには、当然、「動機付け要因」が必要です。
しかし、「動機付け要因」だけを増やしても、「衛生要因」が満たされていなければ、不満が高まっていきます。

言い換えれば、「衛生要因」を満たすことは、やる気を引き出すための前提条件と言えるでしょう。
生徒の皆さんが成績を伸ばすには、
不満要因である「衛生要因」を最初に満たした上で、満足要因である「動機付け要因」をいかに具体化していくかが重要になります。

塾でも、空調管理はもちろん、集中できるようにBGMを流したり、あえてパーテーションを外して開放感を意識しています。
また、それぞれにあった目標を設定し、一人ひとりの個性を尊重したコミュニケーションを徹底し、勉強をする前提条件を整えています。

どうしても勉強が進まない場合は、まずは自身の周りに潜む「衛生要因」を分析してみませんか。
高い目標を掲げることは素晴らしいことです。
しかし、高い目標と現実の差が大きくなればなるほど、自身を苦しめてしまい逆効果にもなりかねます。

まずは、肩の荷を下ろし、自分の勉強を阻害する「衛生要因」と取り除くことが、大きな第一歩です。